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薄暗い部屋の中、少年は静かに語り始めた。
「さて、あなたは自分が幸運だと思った事はありますか?
アイツは運がいい。
自分は不運だ。
そう思った事も、少なからずあるのでは?
いわゆる『ツキ』というモノです。
ギャンブルに勝った、テストのヤマが当たった、事故に遭ったのにケガ一つなかった・・・
人それぞれ、捉え方は違います。
しかし『運』とは、人生に少なからず影響しています。
自分より『運』の良い人を見ると、羨ましくなりませんか?
自分には、同じ様な幸運が訪れはしないのか?
幸運が欲しい。
そんな願いを叶える商品があったとしたら?
あなたならばどうしますか?
これからお話する物語は、そんな幸運を手に入れた人の物語。
果たして、結末はどうなるのでしょうかね・・・」
そう言って少年は、水鏡に視線を向けた。
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