いつまでも変わらない愛で

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   毎年、恒例になっているみんなと一緒の初詣。  俺はいつも夜明け前に静流を迎えに行く。    今年はあずさの家が集合場所だった。    大輝は昨日、風邪をひいて調子が悪いからと、初詣に行かない連絡があった。    多分、嘘だ。    大輝はきっと彼女の喪に服している。俺にもその位わかっていた。   「省吾」    静流が笑顔で俺に自分の右手を差し出す。俺はその手を取って自分のジャンパーのポケットに入れた。静流の手は、すごく暖かい。    静流が作ってくれたこのマフラーも、俺を木枯らしから守ってくれる。    寄り添い歩くこの夜明けの道が、どこまでも続いてくれる事を俺はずっと願っていた。                      終
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