勝者の条件

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「では、入れて頂けますか?」  子供二人の話を聞かず、青年と話を進めようとしている。  と言うのも、この女性も青年と似た様な事を考えていたからだ。 「おい、コラ! オレ等を無視するな!」 「私はマリーン。よろしくね」  笑顔で切り返されて、エンは言葉を失う。  その後に続く様に、青年も名乗った。 「ザイルだ」 「えっと、ロシェです。よろしくお願いします」 「・・・エン・・」  遠慮がちに、でも嬉しそうにロシェが言い、エンは渋々そっぽを向きながら呟く様に名乗った。  晴れて珍妙なパーティーの結成である。 .
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