-指輪の精霊-

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教室から出て、一服しようと喫煙所に向かっていると… 「あら、和樹じゃない」 喫煙所に向かう途中で雫石と紫音さんに会った。 紫音さんは相変わらず可愛いなと口が裂けても言えない。 そもそも、今日会ったばかりだから相変わらずではないか… 「また煙草を吸うの?」 「別に良いだろ」 お前は俺の保護者か? 俺の至福の時を邪魔するんじゃ… 「和樹さん…煙草吸われるんですか?」 急に紫音さんが嫌そうな顔をしながら訊いてきた。 あれ、煙草を吸う男はダメなのか? 「煙草は身体に悪いんですよ?」 それは知ってます… 「紫音は煙草吸う男は嫌いなんだよね」 それを早く言わんか、バカ雫石! 「和樹さん、煙草はですね…」 その後、紫音さんに煙草がいかに害があるのか延々と説明された。 今度から、紫音さんの前で煙草を吸うのは控えよう… 説教が終わり2人に別れを言った後、俺は自分の家に帰る事にした。
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