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「そういや、昼間に骨董品屋で指輪を貰ったな」
3分も単に待つのは嫌だったので、暇潰しに指輪を調べる事にした。
鞄の中に入れてた箱を取り出し、テーブルの上に置く。
ゆっくりと箱を開けると、やはり単なるシンプルな指輪が1つ入ってるだけだった。
「これが何でも願いが叶う指輪ねぇ~…」
特に変わった装飾も施されていない指輪を指で掴み、色んな角度から眺めた。
『身につければ精霊が現れる』
確か、あの爺さんはそんな事を言っていた。
「心の清い者にしか填める事が出来ない、か…どんな原理だよ」
俺は馬鹿馬鹿しいと思いながらも、右手の薬指に填める事にした。
「入るのこの指しか無いんだが……ん?何だ、普通に填めれるじゃん」
俺が指輪を薬指に填めながら呟いた瞬間。
キィィィンッ!!
「なっ…何だ!?」
突然、指輪が光輝き出す。
すると光が部屋全体を包み、目の前に若い女の子が突如として現れた。
「こんにちは」
「…今は、こんばんはだよ」
俺は軽くツッこんであげた。
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