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「とりあえず、今日からしばらくお世話になります」
……は?
「部屋は汚くないみたいですが…寝る場所はどうしましょうかね~」
「ちょっ…ちょっと待て!」
部屋を一通り見渡す精霊に俺は慌てて声をかけた。
しばらく世話になる?
寝る場所?
この女、まさか居座るつもりなのか?
「何ですか?急に大きい声を出して…」
「まさかとは思うが…俺の家に住むつもりじゃないだろうな?」
「何かと思えば…」
精霊はため息をつきながら俺の方を見る。
どうやら俺の勘違いみたいだな…
「女の子に外で野宿でもしろって言うんですか?最低ですね」
はい、俺の勘違いでした。
どうやら住むつもり満々の様でございます。
「お前…若い男女が一つ屋根の下はヤバイだろ」
「心配いりませんよ、あなたの数十倍は長く生きてますので…若くないから大丈夫です」
大丈夫じゃねぇよ。
見た目は高校生にしか見えないんだよ。
「それとも熟女が好みなんですか?年上キラーでも名乗るつもりですか?」
精霊は軽くほくそ笑んだ。
正直、殴って良いですか?
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