211人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっと飯が食える…」
2限の講義が終わり、俺は学食に向かった。
朝から何も食べてないのもあり、お腹が空いている。
2限の講義が行われた教室から1番近い、第2食堂に来ると…
「……だよな」
第2食堂は人で埋め尽くされていた。
まぁ、2限と3限の間は50分の休憩時間があるから人が多くて仕方ない。
俺はカツ丼を頼み、空いてる席を探した。
「え~っと…空いてる席は……」
「あら、和樹じゃない」
近くで名前を呼ばれ振り返ると、雫石が友達と2人で座っていた。
俺は友達に軽く会釈し、雫石の隣に座った。
「助かったよ、知り合いがいてさ」
「感謝しなさいよね」
雫石は笑いながら俺の背中を叩いてくる。
マジで痛い…
「あ、紹介するわ。友達の紫音(シオン)よ」
「こんにちは、和樹さん」
「こんにちは」
雫石と違って、おとなしく可愛い感じの子だ。
ぶっちゃけタイプ。
「顔が赤いわよ?」
「やかましい!」
どうやら顔に出ていたようだ。
あれ?紫音さんが笑ってるよ…
「面白いですね、和樹さんって」
よっしゃ、好感度アップ!
「でも、スケベだよ?」
おふっ、好感度ダウン…
雫石よ、お前は俺に恨みがあるのか?
最初のコメントを投稿しよう!