-プロローグ-

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「やっと飯が食える…」 2限の講義が終わり、俺は学食に向かった。 朝から何も食べてないのもあり、お腹が空いている。 2限の講義が行われた教室から1番近い、第2食堂に来ると… 「……だよな」 第2食堂は人で埋め尽くされていた。 まぁ、2限と3限の間は50分の休憩時間があるから人が多くて仕方ない。 俺はカツ丼を頼み、空いてる席を探した。 「え~っと…空いてる席は……」 「あら、和樹じゃない」 近くで名前を呼ばれ振り返ると、雫石が友達と2人で座っていた。 俺は友達に軽く会釈し、雫石の隣に座った。 「助かったよ、知り合いがいてさ」 「感謝しなさいよね」 雫石は笑いながら俺の背中を叩いてくる。 マジで痛い… 「あ、紹介するわ。友達の紫音(シオン)よ」 「こんにちは、和樹さん」 「こんにちは」 雫石と違って、おとなしく可愛い感じの子だ。 ぶっちゃけタイプ。 「顔が赤いわよ?」 「やかましい!」 どうやら顔に出ていたようだ。 あれ?紫音さんが笑ってるよ… 「面白いですね、和樹さんって」 よっしゃ、好感度アップ! 「でも、スケベだよ?」 おふっ、好感度ダウン… 雫石よ、お前は俺に恨みがあるのか?
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