いつかのメリークリスマス

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  ある日、俺は勇気を出してリィを誘ってみる事にした。 『なぁ…?め…飯…食い行かねぇ?』 『…食べて来たから…お腹…空いてない。』 リィは俯き少し考え込むと、申し訳なさそうに口を開いた。 『じゃ…じゃ…ー冷たいもんでも飲み行こう!!ここじゃ、暑くて死にそうだよ…。』 梅雨が明けた7月は… 毎日毎日蒸し暑い。 『…ぅ゛…ん』 俺はギターを肩にかけると、まだ渋っているリィの手首を掴み強引に歩きだした。 『なっ行こう!!』 『えっ…ちょ…と…』 戸惑っていたリィも、すぐ諦めて俺に手を引かれるがまま歩いてくれた。 初めて触れたリィの手首は、ちょっと力を入れただけで折れちゃうんじゃないかってほどすごく細くて そんなリィの手首を優しく掴みながら、その辺にあった喫茶店に入った。 すると、リィは 『わぁ~…涼しい。』 と、いつもより数倍高い声を出した。 そんな彼女に満足しながら、俺はパスタを頼みリィはミルクティを頼んだ。  
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