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『本当に食べないの?』
『こんな時間に食べたら太っちゃうから。』
『イヤ…少しは太った方がいいよ?』
『そんな事ないよ。』
いつものあの場所とは
違う空間…
ソファーに座りミルクティを飲むリィはとても新鮮で、俺は心が躍る。
リィが少し微笑むだけで、俺は凄く嬉しくて胸が締め付けられるように苦しくなる。
いつからかなんて分かんねぇ。分かんねぇけど…俺はいつの間にか、こんなにもリィの事が好きになっていた。
今まで…それなりに恋はしてきた。
それは、同級生だったり、友達の友達だったり、バイト仲間だったり…
ありきたりと言えば…ありきたりなシチュエーションばかり。
だから、こんなドラマのような出逢いをするなんて思ってもいなかったし、その相手に恋をするなんて…思ってもみなかった。
だけど俺はリィの事を何も知らない。
知っている事と言えば…
リィと言う呼び名と、いつもジーパンに長袖姿とゆう事と、俺の前に現れる時は決まって涙目とゆう事位。
それしか知らない。
だけど俺はリィの精一杯の痛々しい笑顔をほっておけない。
もっと笑って欲しいと思う。心の底から…俺に微笑んで欲しいと思う。
もし、俺にそれが出来るなら、俺はリィを笑わせてあげたいって心から思う。
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