いつかのメリークリスマス

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  『なぁ~?今度2人で海行かねぇ?』 パスタを口に運びながら、何とも自然に出した言葉だったけど、俺の心臓は狂ったようにドンドンと凄い速さで鳴り響いていた。 『…ぅ~…ん…海は…苦手…』 勇気を出した誘いも、呆気なく却下されてしまう。 『なんでぇ!?行こうよぉ~。』 だけど、こんくらいでメゲる俺様じゃねぇ。 『海は本当に…苦手なの。日差しとか強いの、イヤだし…。』 『じゃ、夜の海だったらいいの?』 『えっ…!?ぅ~ん…まぁ…』 煮え切らない彼女の返事は、肯定はしていないけど、否定もしていない。 『よしっ!!じゃっ行こうっ!!今から海行こう!!』 『えっ!?今からっ?』 目を大きく見開く彼女に、俺は何度も首を縦に振った。 リィはしばらく考え込むと、時計にチラッと視線を移しやっと口を開いた。 『隼人って…強引だね。』 そんなリィの声は、呆れながらも笑いを含んでいて、俺は心の中で大きくガッツポーズをした。  
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