絶頂達する光焔

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「君から来ないなら儂からいくよ」 校長はいつの間にか杖を持っていた その杖はよく本に出てきそうな魔法使いが持っている普通の杖だった 「それと儂の属性は『土』だから、こういう事が出来るんだよ」 校長は地面に杖を突き立てた すると校長の周りの土がせり上がり変形し始めた!! 土は徐々に人型になっていく シイナはそれを珍しい物を見るような目で観察している 「泥人形(ゴーレム)ですか‥‥‥器用な事をしますね~」 その数は一体や二体ではない ざっと三十は超えている 身長も3mはある 「これを全部倒せますかな?では行きますよ~!!」 校長が命じるとゴーレム達は動き出し一直線に走ってきた 「すごい数ですね~。でも、つまらない試合になりましたね。口は災いの元ですよ」 シイナはとてもつまらないそうに呟いた ゴーレムはすでにコウキの周りを囲っていた そしてその巨大な腕を振りかぶり一斉に振り下ろした ゴーレムの拳が当たろうとしたその瞬間に何かを呟いた 「■■■■」 それは速く、そして小さな呟きだった
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