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そして大きな地響きがなった
校長はその音をゴーレムの拳だと思った
校長は自分が勝ったと確信した
シイナは勝者が誰か知っていた
「葬夜(ソウヤ)」
ゴーレムの輪の中から小さく、しかし響き渡る声がした
「???」
次の瞬間校長は目を疑った
ゴーレム達が一瞬で消えた
いや、消えたように見えた
「いったい何が‥‥‥」
よく見るとコウキの周りには小さな土塊が舞っていた
そして足元に何かの拳みたいな土塊が転がっている
ゴーレムがどうなったか‥‥‥あの地響きの正体‥‥‥
それが分かってもただ呆然とするしかない
「そんな‥‥バカな‥‥‥」
この信じられない光景
これを目の前の少年が造り上げた
あり得るのか‥‥‥?
「これは逃げた方が良さそうですね‥‥。この家、大丈夫かなぁ‥‥‥」
シイナは一人危険を察知して逃げた
二人はそれに気づかない
喰らう者と喰われる者
もはやそれだった
コウキは何も持っていない
ならばどうやって‥‥‥
迫り来る拳を切り落とし、一瞬で三十を超える巨人を切り刻んだのか‥‥‥
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