絶頂達する光焔

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そこまで思案して校長は気づいた 自分の手駒を全て失った事を‥‥‥ 「くっ‥‥‥まだ終わりませんよ!!」 新たなゴーレムを造ろうと杖を地面に突き刺そうとした 杖が地面に刺さろうとした時、第二のスペルが紡がれた 「煉渦(レンカ)」 そして校長の動きが止まった 杖は地面まであと数㎝の所に来ている だが校長は動かない‥‥‥いや動けなかった 自分の体を切り裂こうと至る所で剣が複雑にあてがわれているからだ 「まさかこのまま切り刻んだりしないよ‥‥‥ね?」 怯えた表情で慎重に喋る校長 ここで戦いが始まってから初めてまともにコウキが言葉を発した ‥‥‥とても輝いた笑顔で 「アハハハ、そんな事しませんよ?」 その台詞を聞いてホッとした校長 剣がまだあるので体制はキツいままだが‥‥‥ 「それじゃこの剣どうにかして‥‥‥腰が‥‥‥」 「いいですよ。ただその前に‥‥‥」 「ただ、何?」 本当にキツいのか体が少し震えている 「内臓ぶちまけって逝っちまってください、クソじじぃ!!」 そして最後のスペルを唱えた
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