1831人が本棚に入れています
本棚に追加
アウレオルス学園
名門の中の名門と謳われるこの学園に一人の少年がやって来た
肩に届きそうな金と銀の髪を風にたなびかせ、瞳に宿る深紅の眼差しで校門を睨みつけていた
校門は少年の数倍はあり何人も通らせんと堅く閉じていた
「おかしい‥‥‥遅すぎる。何時間待たせる気だ?あのクソじじぃは」
少年は一向に姿を現さない人物に毒づく
どうやら待ち合わせをしているようだ
少年は「今とても不機嫌です。近づいてケガしても知らねーぞクソ野郎」なんて危険なオーラを出していた
「呼んだ本人が何時間も人を待たせるっておかしいだろ。新手の嫌がらせか?」
少年はなかなか来ない理由を考えては更に不機嫌になっていった
「う~ん、忌々しい。あぁ忌々しい、忌々しい!!とりあえず殴り飛ばそう!!」
そして、どう懲らしめようか答えが出た直後に校門が開き始めた
「なんだ、やっと来たのか。‥‥‥まあ殴り飛ばすことに変わりないが」
少年は溜め込んだ怒りを拳に集め校門が開くのを待った
校門は重たい音を響かせながらゆっくりと開いた
最初のコメントを投稿しよう!