始まり

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少年はうなされていた 「ぐおぉぉぉぉ‥‥!!くっ来るなぁ‥‥!!」 ベッドの上で悶え苦しみ、一瞬動きが止まり、叫びながら起きた 「ギャアーーーーッッ!?」 「はぁはぁ‥‥なんだ、夢かよ‥‥‥」 青いツナギを着た変な男に追いかけられるなんて最悪な悪夢だ‥‥‥ 「平凡な朝を迎えたい‥‥‥」 ついそんな事を呟く 実際最近は悪夢で起きるか変に叩き起こされるかのどっちかだった 「今日も嫌な一日になりそうだな」 確実にそうなるんだろうな~と確信しながらベッドから起き、部屋から出た 「とりあえずシイナの所に行ってみるか」 特にやる事もないので暇つぶし程度に行こう シイナはこの建物の所有者兼住人兼孤児院の院長 シイナはこの大きい建物を利用して孤児院を経営して‥‥‥いた 「それにしてもここも寂しくなったな‥‥‥。三日前までは子供達で騒がしかったのに」 静かな石造りの廊下を歩きながら、つくづく思う 子供が一人もいない孤児院は孤児院と呼べるのだろうか?
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