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贅沢三昧なお城の暮らしにも、やっと馴染めてきたけど なにかが違う。
たった数時間会っただけで結婚をしてしまった王子様は、ただ優しい人と思うだけで、どうしても恋愛感情を持つコトは出来なかった。
ただ辛く苦しい義家族のイジメや貧乏な暮らしから、解放されたかっただけ…。
いくら真新しく美しいドレスを纏い、煌びやかな宝石を着けても、鏡の前に立つ私は、【幸せ】とは程遠い顔をしていた。
私の心はいつからか、あのガラスの靴の様に冷たく、もろくなってしまった。
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