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「ま、時間が余っちまったんじゃどうしょうも―――」
「親父。」
「ん、どしたぁ?」
帰る素振りを見せた自身の父親を、蓮は捕まえる。
「俺の神器のことなんだけどさ…。今まで親父や母さんからは習った事の無い刀の形なんだよ。だからさ、刀の使い方を俺に教えてくれ。」
「―――!」
父の目を真直ぐに見据え、蓮は言い切る。対する父、烈矢は驚いたように目を見開いた。
「? なんかおかしい事言ったか?」
「いやはや、まさか神器までそんなことになるたぁな…。」
「親父?」
首を傾げ烈矢に問い掛けるも、烈矢は別の何かに意識が向いているようで蓮の言葉が聞こえていない風だ。
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