389人が本棚に入れています
本棚に追加
「水菜。」
「烈矢さん、どうかしたの?」
「蓮の『アレ』、刀だってよ。」
「!! まぁ…。」
『アレ』とは間違いなく神器を指示していると理解した水菜は、驚きを一瞬だけ顔に表すも直ぐにいつものおっとりとした顔に変わっていた。
「じゃあ、蓮ちゃんはあとで私と特訓しなくちゃね~。」
「母さんとか…。よろしくな。」
「残りの4人はその間暇だろうから、俺と稽古しようか。……はぁ。」
何故か最後の最後に肩を竦めて溜め息を吐いたが、その理由は本人しか知らないだろう。
「それより、烈矢さんも早く食べて?もうみんな食べちゃったから。」
「お!すまねぇな。」
そう言って座ると朝食を食べていった。余談だが、この日の朝食は一般の家庭の晩ご飯に出る量が出された。
(やっぱし…突っ込んだら、負けなのか…?)
ミリリィーナは置いて置くとして、この量を見てなんの小言も零さない麗斗、神崎を見てそう思わずには居られないミリィエットだった。
最初のコメントを投稿しよう!