第五章

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時は過ぎ、朝食から1時間ばかり過ぎた頃に火神楽家領地内に存在する武道場に二つの影があった。 「よろしくお願いします。」 「うふふ…そんな畏まらなくていいのよ。」 「嫌、だって火神楽流格闘術習うならやっぱりこのくらいしなくちゃ。」 「あらあら…。尚更畏まる必要ないじゃない。」 「え!?」 武道場にいる蓮、そしてその母水菜が道着らしき物を来て正座していた。 そして母の意味する言葉は自身の使ってきた流派ではないと聞く蓮の動揺は計り知れない物だろう。 「今からあなたに教えるのは、私の実家…『瑞浪家』に伝わるものよ。」 「母さんの、実家?」 予想外の返答は更に蓮の頭を混乱させた。
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