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自分を虐げる者の居ない場所へ行きたい。
ただそんな思いの元、彼は地元魔術院ではく、国立の魔術院へと歩を進めた。
魔色が無い彼を受け入れるとはお世辞にも言えなかったが、彼の努力により、魔法以外の教科で魔術院トップクラスという成績を叩き出した彼を受け入れない訳が無かった。
こうして、彼は自らの手で国立魔術院への切符を勝ち取ったのであった。
―――時は魔歴567年。
あの出来事より、3年の月日が流れたこの時より、物語は始まる――・・・
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