世界観

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―――この世界には、早くも学校という制度が設けられていた。 6~12歳までの子供はアカデミーと呼ばれる勉強施設で勉強する。 そこでは、文字学や算術などを扱い生きるため、また生活していく根本的な力を身に付けるための施設であって、余計な知識(こちらでいうルートや微分など)は一切学ばない場所である。 アカデミーは、義務教育の域に入り国の援助により誰でも入学出来るようになっている。 しかし、次の進路は個々によって様々だ。 商人を目指す者には、商学校。 主に、算術の延長でそれに加えて経営術や交渉術などの商いに関する知識を重点的に育む学校。 次に、職人を目指す者は職学校。それは、料理人や裁縫士はたまた建築家や画家など、生み出す作業をする人々の通う学校。 そして、最後に魔法学校。名前の通り、魔法を扱い魔法や戦闘を職に生きる者達の為の学校。 もちろん、商学校や職学校についても魔法を扱うが、生活する上で必要な魔法のみを学ぶため、魔法学校より専門的には学ばないのだ。 それぞれ三年課程の学校を卒業した後には再び三年課程の学院に進学することが出来る。(こちらで言えば、学校が中学、学院が高校に当たる。) ―――そして、物語はアカデミーを卒業し魔法学校に進学を望んだ一人の少年より始まるのだった。
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