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先ず目に見えたのは、優しそうな医者の姿。
医者や看護士は職学校の医師・看護コースを選択し、免許を取る事で成れる。
しかし、そんな事も今の少年には関係ない。
次に目に写るのは、体重計と酷似した潜在魔力量測定器。
「はい。じゃあ、ゆっくり乗ってくださいね。」
医者の声により固まった足を動かして、ゆっくりと潜在魔力量測定器に足を乗せる。
少年からは見えない、魔力量の結果が医者や看護士の目に飛び込む。
「な!何ぃッ!!」
医者の切羽詰まった声に看護士や少年はびっくりしたのか肩を一瞬上げる。
「そ、そんな…いや、まさか…有り得ん!!」
少年は、そんな医者の反応を見て計測前よりずっと高鳴る胸を押さえるのに必死だった。
そして―――。
「魔力量が――賢者並などあると言うのか…!?」
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