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「それじゃあ、次は君の魔色についてだけど、この紙を握って貰えるかな?」
先程の動揺を無理矢理隠して、医者は次の行動へと移した。
差し出されたのは、入れ物に居れられた、折り紙の様な大きさ真っ白い紙。
これは魔色紙と呼ばれて、適性魔法の色を見るのもの。
赤色に変われば、火。
青色に変われば、水。
緑色に変われば、風。
黄色に変われば、土。
この四色に紙の色が変化する。
普通の人は、単色だが極稀に複数色反応する時もある。その人は複数色の魔法を使える人だ。
少年は、賢者並の魔力を持つのだからその魔法を極めると、将来はさぞ高名な魔法使いになる事は必然だ。
―――その筈だったのだ。
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