第二章    夢の続き

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『ウワーッ!!』 眩しい光りが目の前に広がり思わず叫び声を上げた僕を母親がカーテンを開きながら怪訝そうな顔で覗きこんでいた。 『いつまで寝てるの?いくら日曜でもそろそろ起きなさいよ』 母親の横でトラもニャーと声を上げた。 (…夢…だったのか… また、リアルな夢だったなぁ…) まだまだ春先で肌寒いというのに寝汗か冷や汗か分からない汗をビッショリかいていた僕は眠い目をこすりながらそのままシャワーを浴びる事にした。 (それにしてもこの前といい、今日といい最近は変な夢見るなぁ…あのリアルさは夢を超えてるけど…どうせならあの時の子が出てきてくれたらいいのに) あのイヤな夢を見た日に僕にぶつかったあの子の事を思い出しながらバスルームを出てバスタオルで頭を拭きながらリビングにいくと毎度のごとく母親の小言が始まった。 『もうそろそろ中間テストでしょ、勉強ははかどってるの?』 『まぁね』 『頑張って一位取って推薦貰えるようになってよ』 『だからそれは無理だって。宇野は抜けねぇって』 正直、他のヤツラはちょっと頑張れば抜けそうな気はするが宇野だけはどうあがいても抜けないと思っていた。なんせ、宇野の勉強の仕方は半端じゃなくて僕が今こうしている間も勉強机に向かってる筈だ…僕の想像だけど   母親の小言から逃げ出す為に図書館に勉強に行くと言って家を出た僕はその言葉の通り図書館へ向かった。 日曜の図書館は同じような目的で来ている学生も多く静かな中にも変な緊張感が館内には漂っていた。 そこで意外な人物と出会ったのだ。
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