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俺は鏡が嫌いだ。
毎朝、顔を洗う度に目に入る鏡の中の自分に溜め息。
ふわふわの猫っ毛は、元々色素が薄い赤毛。
紅茶色の目は、形の良いアーモンド型。
身長は170cm。
うん、なかなかのイケメンだと思うよ。
自分で言うけど。
繁華街へ行けば、お姉さまに声をかけて頂けるしね。
でも、俺はこの顔が大嫌い。
「何、鏡とにらめっこしてんの？邪魔なんだけど大和」
「うるさい!!ほっとけ睦月!!」
そう、この世界で一番嫌いな男…睦月と同じ顔なんて!!
大っ嫌いだぁ!!
「やーまーと。いつも、お兄ちゃんって呼びなさいって言ってるだろ？」
「黙れ!!」
俺は、洗面所を出てキッチンへ向かった。
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