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まぁ自己紹介が済んだところで、朝飯ね。
「大和、桃ちゃん、ごはんテーブルに運んでくれる?」
瑞希の言う通り、桃花と朝飯の乗っている皿をテーブルに運ぶ。
ソファーでテレビを観てる芽衣美と、フローリングに座って新聞を読んでる睦月が朝飯の匂いに釣られてテーブルに集まってくる。
「どうして朝からトマトを食卓に並べるの?」
「メイちゃんの好き嫌いを減らす為ですよー」
「瑞希くんの言う通り」
「メイちゃん、トマトは身体に良いのよ?」
「トマト美味いのに。トマトソースは食えるのになんでトマト食えないの?」
「食えないもんは食えないの。美味いって言うならあげるよ大和」
芽衣美が俺の皿にトマトを入れる。
「こら、メイ」
瑞希の厳しくも優しい声が響く。
これが松岡家の朝の日常。
楽しいだろ?
8時、そろそろだ。
ピンポーン。
ほら。レイが来た。
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