完全犯罪（仮）

始まり

　僕達が今目指しているいつもの場所とは、商店街にある小さなゲームショップだ。

　そこは本当に小さな店で、店長らしきオジサンとアルバイトっぽいお兄さんの二人しか店員がいない。

　また平日は、そのお兄さんも学校に行っているのでオジサン一人で経営している状態だ。

　しかもゲームの品揃えはあまり良くなく、古い物が多いのであまり儲かっていないようだ。

　まあ、一部のマニア達には人気なようだけど。

　そこで、僕達が何故その店に行くのかと言うと、新発売のゲームや数が少なく入手困難なゲームがごくたまに、格安で売っているからだ。

　しかも、置いてある数がかなり少ない。

　ほんの2、3本だ。

　これは行くしかないだろう。

　そして今日はゲームの発売日なので、チェックの為に僕達はそこに向かっているのだ。