奇天烈

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「疲れているからかなぁ。」 前を向き直し、また歩を進めはじめる。 この仕事をしていると昼も夜もあるかないかわからないし連日、社内にカンヅメになる事だって多い。 疲れのせいかな? そう思い直すには理由がありすぎた。 10分程で目的地の喫茶店についた。 マスターには悪いが外観を見る限りは 古ぼけた小さな喫茶店なのだがここのマスターの淹れたコーヒーは格別でコーヒー好きには密かに人気なのである。 “最近では”忙しいマスターに代わって扉の前ではシェフの格好をした七人の小人の置物達が愛想よく笑顔を振りまいている。 何故、七人の小人なのかはわからないが俺はこの小人を見るとホッとする。
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