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「…様!昴お嬢様ぁ!」 誰かが呼んでいる。 あぁ、芳乃か。 「お嬢様!?降りてきて下さいまし!危のうございます!」 五月蝿い。木に登って本を読んでたら悪いのか。 芳乃がまだ騒ぐから仕方なく降りた。 「何か用か?それにお嬢様は止めろと言っているだろう。」 「もう、旦那様からあれほど言われておられましたのに。今日は見合いですよ!」 「見合いはしないと言っているだろう。それに僕は男だ。」 「そんなことをおっしゃられても昴様は女です!今回は避けられませんよ!」 まただ。 「ハア…。何故?」 「旦那様も呆れ返っておられます。しかも、今回の見合いの相手は神風家のご嫡男ですよ!」 …………………………………は?
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