第1話

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「はぁ・・・ッ、は・・・っ」 動きにくい着物の前を押さえながら必死に走る。 アスファルトを蹴る足音と、青年の後から来る無数の革靴の足音。 暗い夜道をひたすらに走って曲がり角を曲がろうとした時、急に出てきた人影にぶつかった。 「・・・・っ!」 「わ・・・っ!ごめんっ、大丈夫?」 ぶつかった人影は条件反射で青年を抱きとめる。
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