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タァン・・・!
「なっなんだ・・・!?」
兵士と女の子の間に何か細い物が深く刺さっている。
それは透けており、まるで1本のつららのよう。
男は勢いよく飛んできた方向を向いた。
小高い丘の上、立っている高さの違う3つの影。
それぞれフードを深く被っていて顔は見えない。
3人はさっと身をひるがえすと丘の向こうへと消えた。
「あいつらだ!さっさと追うぞ!!」
兵士たちに叫んだ男を先頭に3人の影を走って追いかけていった。
「・・・・・お姉ちゃんたちだいじょうぶかな・・・?」
少女・・・リスカは心配そうに呟きユガの手をさらにぎゅっと強く握った。
ユガは安心させるように握り返し大丈夫じゃよ、と優しく微笑んだ。
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