第2楽章 偽りの罪人は死を望む

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タァン・・・! 「なっなんだ・・・!?」 兵士と女の子の間に何か細い物が深く刺さっている。 それは透けており、まるで1本のつららのよう。 男は勢いよく飛んできた方向を向いた。 小高い丘の上、立っている高さの違う3つの影。 それぞれフードを深く被っていて顔は見えない。 3人はさっと身をひるがえすと丘の向こうへと消えた。 「あいつらだ!さっさと追うぞ!!」 兵士たちに叫んだ男を先頭に3人の影を走って追いかけていった。 「・・・・・お姉ちゃんたちだいじょうぶかな・・・?」 少女・・・リスカは心配そうに呟きユガの手をさらにぎゅっと強く握った。 ユガは安心させるように握り返し大丈夫じゃよ、と優しく微笑んだ。
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