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森の中をアディン・ルカ・麻都は走り抜けていた。
『オト大丈夫ですか・・・?』
心配そうに麻都の顔を覗きこむルカに麻都は息を乱しながらも大丈夫だと頷く。
「そろそろ姿消すか」
後ろからの足音などが激しく聞こえだした。
――――――兵士たちが村に近づいていることに始めに気づいたのはルカだった。
丁度アディンたち全員家にいたのですぐに出る準備をし、兵士たちを遠ざける作戦をアディンが考えた。
それには村人たちの協力が不可欠なのだが皆快く受け入れて事も順調に運んだ。
あとはルカの力を使って姿を隠して逃げ切れば良い。
だが突然ルカが息を呑んだ。
『っ!まさか・・・』
「どうした」
『このままでは・・・・危ない!!』
麻都たちの進行を妨げようと周りに生えていた木の枝が勢いよく伸びてきた。
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