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「ありえないことじゃないんだよ。最近精霊に襲われたって話を聞いたからね」
「でもなんで精霊が私達を・・・?」
「さぁねぇ。契約者でなけりゃ精霊と会話なんてできないし・・・」
そんなマノリアや団員達の話を聞きながら麻都はそのことを信じられなかった。
アディンと共にいたルカは決して人に危害を与えるようなことはしなかった。
アディン達と別れる時に会った蛇も攻撃してきたが、きっとそれは理由があってのことだと麻都は確信していたから、精霊が人を襲うなんて考えられない。
そう考え、ふと思い当ったこと。
――――――もしかしてあの時のように操られてる?
そうならば自分は行かなければ。
このままでは団長達にその鳥が殺されてしまうかもしれない。
麻都は急いで天幕の中から飛び出した。
背後から団員達の名前を呼ぶ声が聞こえたがそのまま着ていた丈の長い上着についているフードを被り、帝都への入口である大きく開いた城門へと向かう。
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