第三章

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「マツハシ博士、わかりましたか?」 マツハシと呼ばれた白衣の男は頷いた。 「ヤマ、どうやらキミは青き焔(アオキホムラ)によって細胞の一部が変化し、筋力、骨格、そして動体視力が人間の限界を超えたらしい、コンクリートを叩き割ったのも説明がつく」 「やはりそうですか」 ヤマは自覚していたため驚くことはなかったのだが。 「それから」 「何でしょう?」 「お前だけでなく他にも似たような力を手に入れた者がいるらしい」 「!」 「政府はその者達を『焔にたたずむ者達(スタンズ・イン・フレイム)』 通称 スタイム と正式に発表した」 そして、日本は 「四つの海に囲まれた地獄 (ヘル・イン・フォア・シザース)」 と呼ばれる時代に突入する。
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