坊主頭の盗塁

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『お~、タッチ~今日も相変わらず吉野にやられてるね~』 と、この会話を聞いていた[流]が混ざってきました。 流は他に類を見ないほどかなりのSでした。女だけでは飽きたらず、男まで、今まで被害者になった人は数知れません。 もちろんその被害者の中には僕もいます。 『うるせぇ!不意つかれただけだよ! 普通なら勝てる。3秒で。そうだ、流!お前もパン買いに行くか?』 『いや~俺はいいや』 『あっそ、女の誘いは断らないくせに俺たちの誘いは断るんだも…』 ドスッ…… その瞬間、僕の腹には流の拳が… 『おほぉ…今日の流様は……いつもよりカリカリしてますなぁ…』 『うるさ~い、いつも通りだよ』 いや、明らかにおかしい。 ケッ、どうせアレだろ? 二日目なんだろ? まぁ、それはさておき 『ゲホッ!…分かったよ。なら吉野と二人で行くわ。なぁ~吉野っ!』 『あっ?ごめん。聞いてなかった。 謝ったからいいやろ』 …………。
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