ﾀｰﾆﾝｸﾞﾎﾟｲﾝﾄ

金剛山

ｽﾄﾚｰﾄで3速にｷﾞｱを入れながら次のｺｰﾅｰまで数秒ｶﾞﾏﾝ。

2速にすぐｼﾌﾄﾀﾞｳﾝし、右ｺｰﾅｰ手前でまた一気に内側まで寄り、ｱｳﾄ側に膨らみながら立ち上がる。

ｱｸｾﾙはまためいいっぱいまで踏み込み続ける。

少しだけ左に曲がりながらもほとんど直前な最終ｽﾄﾚｰﾄを3速で走り終えると最終左ｺｰﾅｰのみ。

Y字になった道を左側に曲がって終了するｺｰｽ。

Y字の右側はﾕｳｷがﾕｰﾀｰﾝしたﾄﾝﾈﾙへ続く。

Yに別れる手前反対車線を走りながらまたｷﾞｱを2速に落としｴﾝｼﾞﾝﾌﾞﾚｰｷを効かせながら一気に左側に寄り付き、また反対車線めがけて立ち上がりながらﾕｳｷは考えた。

(う～ん、まあまあかぁ。1人じゃどんくらい速なってるかようわからへんなぁ。)

ｽﾍﾟｰｽでﾕｰﾀｰﾝし、Y字の右側に退避し、またﾄﾝﾈﾙ内でﾕｰﾀｰﾝしてY字の分岐点に戻ってきた。

最終左ｺｰﾅｰ、Y字の分岐点の所はｽﾍﾟｰｽがあり、走り屋はそこに車を停める。

ｷﾞｬﾗﾘｰしにくる人々もそこに集まる。

ｷﾞｬﾗﾘｰｺｰﾅｰと呼ばれていた。

ｷﾞｬﾗﾘｰｺｰﾅｰでまたﾀﾊﾞｺに火をつけながら、ほぼｾﾞﾛにしたｵｰﾃﾞｨｵの音量を戻す。

ｽﾋﾟｰｶｰからはﾄﾗﾝｽが流れていた。