ﾀｰﾆﾝｸﾞﾎﾟｲﾝﾄ

ｶｰﾁｪｲｽ

ﾂｶｻ君とﾋﾞﾋﾞ君のﾃｰﾙﾗﾝﾌﾟが見えなくなった頃、上の方から1台のｾﾀﾞﾝが下りてきた。

何気なく見ていた次の瞬間、それは赤く光り、ｽﾋﾟｰｶｰより声が流れる。

「こらぁ！お前ら動くな！」

ﾌｧｧｧｰｰｰﾝ…!!!

車外に出ていた人間は一斉に走り出し、それぞれの車へ。

あたりは騒然として、誰かが鳴らしたｸﾗｸｼｮﾝが鳴り続ける。

ﾕｳｷは警察から一番遠いところに居たため、その様子を見ながら、自分の横を逃げるｽﾎﾟｰﾂｶｰの流れを見ていた。