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なぜか下り通行車線はオイルまみれになっていた。
しかもかなりの量で1車線分まるまるつぶれる形だった。
一方ミラーの中に写るパトカーはきれいに対向車線からオイルをきれいに避けて通った。
「チッ!」
思わずユウキは舌打ちした。
(くっそー、俺を見て危険に気付いたか。)
わざと左右に細かくハンドルを切ってみて、もうタイヤがそんなに滑らないのを確認したユウキは、再びパトカーとの距離を縮めるため減速した。
スタート地点よりさらに下り民家がちらほら出てくるところまで下りてきていた。
下れば下るほど道はクネクネ曲がるのをやめ、細かくストレートが出てくる。
「ええ加減にせーよ!こら、前のセダン!お前は絶対逮捕じゃー。」
ユウキは道が緩やかになるにつれ余裕が出てきていた。
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