和議

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秀吉は中国地方を制覇するにあたり極力自軍の被害を抑えるかだった。 三木城や鳥取城を兵糧攻めにし、代表者のみ追求する。その分、領民を助けるという交換条件を使い続けた。 今回もそうさせるつもりだった。 恵瓊はそのことに対して一人で考えていた。 恵瓊「(宗治殿を失えば毛利家の弱体化は避けられぬ。しかし、かと言ってこれ以上戦を長引かせるのは…)」 恵瓊「羽柴殿。宗治殿に使者を出してもよろしいか⁉」 秀吉「どうぞ、ご自由に」 恵瓊は清水宗治に使者を出した。 高松城に着いた毛利家の使者はこう話した。 毛利家使者「宗治様。恵瓊様より伝達です」 清水宗治「申してみよ」 毛利家使者「織田家は和議を申し込んで参りました」 宗治「ようやく終わるのか~。して、条件は⁉」 毛利家使者「………」 宗治「どうしたのじゃ⁉」 使者は言葉を詰まらせた。
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