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フリーデルカは、不機嫌だった。
その理由は、何年も前から一緒に暮らしている弟子と、つい最近門下に入った弟子にある。
二人ともぐったりした様子で帰って来て、疲れているのか食事時も言葉少なで、食べ終わったらシャワーを浴びてすぐに寝てしまう。
しかも、料理を作るのは少年の弟子の方で、最近レパートリーが同じようなものばかりだ。
少女の弟子も、前は歴史や魔法の話を聞きに来たのに、今は夜の話し相手にもなってくれない。
「…練習っていっても、ちょっと不自然だよねぇ」
学院出身者のフリーデルカは、この時期に試験もイベントもないことを知っている。
その時期にここまで根をつめることが不審に思えた。
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