特訓と黒髪の少女

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「そういえば昨日は聞けなかったけど、レンに何を言われたの?」 「ああ…、昨日は帰ってすぐ寝ちゃったからね」 剣術の稽古でへとへとになった体は睡眠を欲し、何も喋らないままに眠ってしまったのだ。 何と言おうか、とキャロルは考え込む。 なんとなく気恥ずかしくて、本当のことを言うのは憚られた。 「……キャロル?」 「あ、えーっと、ホラ、練習の別メニュー!僕に合った方法を考えてくれてたんだ」 ローズは納得したのかしなかったのか、ふーん、と呟くのみだった。
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