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「ちょーっと話があるんだよ。大事な話がな。ってことで、来てもらうぜ」
乱暴にクロエの腕を取って、椅子から無理やり立ち上がらせる。
なんてことをするんだ、とキャロルは慌てたが、何故かその行為が親しい者にするようなものにも見えた。
「嫌」
間髪入れないキツい口調でクロエがそう言ったあと、にっこりと可愛らしい笑顔を浮かべ、
「…って言ったら、どうするぅ~?」
うふふ、と甘い口調でレンに尋ねる。
同じようににっこり、と笑顔を返したあと、
「…こうするまでだ、よっと!」
掛け声と共に、小柄なクロエの腰に手を回し、軽々と小脇に抱えてしまう。
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