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レンと小脇に抱えられたクロエのあとを追い、三人は倉庫に飛び込んだ。
取り巻きたちも追いかけてきたせいで撒くのに精一杯で、皆ぜいぜいと息を荒くしている。
クロエをソファに座らせると、レンもその前に腰を降ろし、キャロルたちもいつもの低位置に座る。
「えーと、クロエ…無茶しちまったけど、お前に話…んがぁっ!?」
突然、レンの顔に机の上に置いてあったカップが投げつけられ、レンがソファからずり落ちると同時に床で甲高い音と共にカップが割れる。
驚いてキャロルがクロエの方を見ると、その表情はさきほどまでの愛嬌満点のものと違い、修羅も裸足で逃げ出す形相だった。
息を呑む一年生とは違い、ユフィは呆れたようにため息をつくだけだった。
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