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さっきのことを気にしているのだろうか、と不安に思い、キャロルがそっと顔を覗きこむ。
「ローズ…大丈夫?」
「あの女……」
一旦言葉を切ると、むっすぅ、と眉根を寄せて不満そうな顔を作る。
「絶っ対、近づきたくないタイプだわ」
「でも、二人とも結構性格が似ているような……あう」
物凄い勢いでローズに睨まれたユフィは、涙目でソファの影に隠れる。
まあまあ、と宥めながら、レンが集めたカップの破片を土の魔法で元通りに直す。
「ところでさ、魔女の森に行く件だけど…期限を決めねぇか?いつまで経ってもぐだぐだしてたら、被害が広がっちまう」
「そうですね…じゃあ、一週間でどうですか?僕もまだ剣の練習ができてないし」
キャロルの提案に、その場の全員が賛成する。
クロエの言葉に不安が残るが、それでも、前に進むしかない。
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