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ナ「人魚の涙は、たとえ人魚が涙を流したとしても力は出ないのだよ。」
テ「どういうことですか??」
ナ「人魚結晶というのがあってね、その結晶に涙が落ちると力が出るのだよ。」
テ「人魚結晶…」
ナ「人魚結晶はとても美しいものでね限られた人物しか持たされないのだよ。」
マ「ま…まさか…」
テ「純人魚種…」
ナ「知っていたか…そのとおり…そして…純人魚種の中でも美しい瞳をした人魚…そう…お嬢さんみたいな人、紅色の瞳をした人魚が人魚結晶を持つことを許されておるのだよ。だが…リースも…人間種の中で唯一許され人魚結晶を持っておった。すごく小さな物じゃが…」
テ「……。」
ティアラは、少し驚いた様子でナーチスを見た。
マ「母さんも……もし…その結晶に人魚の涙が落ちたら…」
俺は気になり聞いた。
ナ「それはわからん…人魚の気持ち次第で結晶の力は変わるのでな…」
テ「そうなんですか…」
ティアラはうつ向いたまま顔を上げなかった。
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