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「え…? 何故沙雨那さんの事をご存じなんですか?」
広永さんは驚いた表情をして俺に言った。
「いや……。俺、沙雨那の兄貴だから……。
それにクラス一緒だし……」
俺がそう言うと、広永さんは目を丸くして俺を見つめてきた。
「え…? 沙雨那さんのお兄様ですか…?」
広永さんが言うと俺は静かに頷いた。
俺が頷いた瞬間にチャイムが鳴り響いた。
もう10分経ったのかよ。
実際2分程度しか経ってないだろ。
…まあ仕方ない。
「じゃ、広永さん、また今度」
俺はそう言って教室を後にした。
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