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読み終えた時
4人は雅史を見つめていた。
「あんた…浮気なんかしたことない
彼女欲しいって言ってたくせに
やってることはすごいじゃん」
裕子はおしぼりを投げつけた。
まるで自分の夫に言うような言い方だった。
「まぁ待て待て!
雅史、ここに書いてあることは
事実なのか?」
裕子を制しながら大介が聞いた。
「それが…
身に覚えがないんだよ
会ったのは本当にさっきが初めてで…」
「でも
名前も雅史から雅を取ってつけてるやん」
真美が言った。
「6月生まれとすると…
一体いつ仕込んだんだ?」
大介が計算を始めた。
「去年の9月か10月かな?」
真美が言った。
「おい雅史
よぉく思い出してみろ
去年それくらいにやっちゃった女
いるんじゃないのか?」
「…いや、いない」
「酔っ払ってやっちゃった女は?」
大介が言う。
雅史は頭を振る。
「大介じゃないんだから
やたらに女くわねぇだろ
雅史は」
広之が言った。
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