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真美と裕子は友達
広之と大介も友達。
そして男の仲良し3人組の一人
雅史にも彼女ができたらしく
今夜が初対面で
そのままこの忘年会に彼女を連れてくるらしい。
これで
3対3で楽しめると
みんなは期待していた。
「しかし遅いな」
大介が携帯を開いた。
隣にいた裕子は
大介の携帯を覗き込もうとしていた。
「なんだよ?」
「別に…何か気になるメールでも届いているのかなって思って」
裕子はふくれっ面をして見せた。
「はぁ?
お前は嫁かっちゅうの」
パチンと携帯を閉じながら大介が言った。
「また嫁はあんたの携帯覗いてるの?」
なんとなく険悪な2人を
反対側から広之と真美は眺めていた。
「また始まりそうだね」
「うん…ほっとこ」
首をすくめながら広之が言った。
テーブルの下では
広之が真美の手を握っていた。
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