93646人が本棚に入れています
本棚に追加
母は「出産の為にちょっとでも体力つけときんさい!陣痛おさまったらすぐ寝んさい!」と、心配してくれた。
私は
『もうこの時点で力つきそうだよ…』
と真っ白に燃え尽きながらも陣痛と戦った。
もはやデスマッチ。
私がこんだけ痛いって事は…
赤ちゃんは何百倍も痛いだろうな……
お互い頑張ろうではないか………
と、ろくに寝れてないのでふわふわと頭の中で考えながら私は再び2分間の眠りについた。
その時、母が時計を見ながら秋子おばあちゃんに
「また2分後に苦しみながら目を覚ますって分かっとるのが可哀相じゃわ…」
と言っていた。
でも…お母さんも…こうやって痛がって苦しんでくれたお陰で…あたしが生まれたんだから…あたしも頑張るよ……
と、夢なのか現実なのか分からないが
また頭の中でふわふわ考えた。
最初のコメントを投稿しよう!