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急いで車を走らせ海へ到着する。
すでにお酒の好きそうなお兄さんは車で待っていた。
『ごめんなさい、遅くに。お久しぶりです。』
一ヶ月ぶりの再会。
声が弾んでいるのが自分でわかった。
うれしいって思っている自分がいる…これって?
『お~久しぶり!今日はどうしたんだい?』
一人で海に来るっていうことはやはりあまり普通のことではないので聞きたくなると思う。
『なんとなく…私、海好きなんです。』
あまり多くを語らず、お酒の好きそうなお兄さんもあえて深く聞かないでくれた。
わかってるなぁ、私の気持ち。
誰にだって聞かれたくないことってあるってこと知っているんだろう。
『せっかくやし浜辺に行きたいんです。いいですか?』
『いいけど、砂だらけになるよ~。』
『いいんです。海の風に当たりたいんです。』
『わかったよ~んじゃぁ行こう。』
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